代表者 猪股 信彦
会 員 人
伝承地 延岡市北浦町三川内歌糸
伝承の由来・変遷
三川内地区の神楽は、歌糸、大井、下塚、市尾内、梅木と各地区で伝承されていますが、ほぼ同じ演目で舞われます。
由来については不明の点が多く、武蔵国児玉郡美里村大字猪股に興った武蔵猪股党に伝わる神楽の流れをくむものと思われます。遅くとも江戸時代には神楽が舞われていたと見られ、近隣に同じ系統の神楽がないこと、梅木の鴟尾(とびお)神社の神面がかなり古いことから、武蔵国秩父系神楽とされています。
江戸時代の文書によれば、猪股党が豊臣秀吉に滅ぼされ、地方に離散し当地に伝わった可能性があります。鴟尾神社には、大己貴命、少名彦名命と併せ非業の死を遂げた佐伯次郎惟治郷が合祀されています。
1~4番は神降ろしの舞。「大神宮」は天照大神と月読命。「花荒神」は須佐之男命で、天照大神は岩戸にかくれます。以後は岩戸開きの演目。13番は神々をもとの場所へお返しする舞です。
古い神面を用いて、岩戸開きを再現する「神遊び」として伝わっています。江戸時代の文書も残っており、演目は当時と変わっていません。祝詞の最後で岩戸開きの様子を伝える祝詞を神官が奏上します。
また、太鼓を使用せず、口伝で拍子を取り、間の取り方を伝えており、古い形が良く残っています。「戸取り」など、他地区に比べ多彩な舞い方が残っています。
演目
1、壱神楽 2、地割 3、ねぎ 4、くりおろし(面舞「大神宮あり」)
5、花舞(面舞「花荒神」あり) 6、山守 7、山注連 8、祝詞
9、一番戸取り 10、柴引き 11、しょうぎょう 12、戸取り(二番)
16、沖へ
祭りの日程
【鴟尾神社例祭】
期 日 : 11月の第2土曜日・日曜日
会 場 : 鴟尾神社