代表者 黒木 弘一
会 員 15人
伝承地 延岡市大峡町
伝承の由来・変遷
大峡神楽は奈良・平安時代に伝わったと言われていますが、太平洋戦争前後に途絶えてしまいました。しかし、神楽復興の気運が高まり、昭和52年(1977)2月、延岡市伊形町の岩切隆氏を師匠とあおぎ、大峡神楽保存会を結成し、復活させました。
神楽は5つの神楽式と別神楽4番及び綱きりからなります。
明治42年(1909)製作の神楽面5面と、“どけ面”と言われる黒塗りの面が1面残されており、その寸法、形状は能面に近く、能面の知識を持った面師の作と言われています。昭和初期のものと思われる袴と千早も残っています。
神楽は奏楽と舞からなっており、奏楽は1)太鼓 2)笛 3)がく 4)手拍子、舞は面舞は1人舞、面をつけない平舞は2人、4人、6人、8人の偶数人数で舞います。舞台に注連縄を張り、しでを垂らし、彫り物をさげ、神庭を設け舞います。岩戸式神楽の際は、神前正面に岩戸を置きます。
衣装は質素で簡潔化され、白を基調としています。舞はすり足、左右対称を基本とし、平舞は直線的な動きが多い特徴があります。神楽で使用する、ぶち、御幣等はその都度作り、終わった後に縁起物として授けます。神社で舞う神楽として伝承されてきたため、派手さはありませんが、厳かで格調が高い神楽です。
演目
①お祭りは通常略式3番 1、鎮守 2、幣の手舞 3、三番荒神
②竹谷神社の春の大祭、大峡里神楽は12舞程度
1、鎮守 2、幣の手舞 3、三番荒神の舞 4、矢の舞 5、弓の舞
6、志那賀津彦の命舞 7、酒解の神舞 8、平手 9、天の太玉の命舞
10、天の宇豆賣の命舞 11、天の手力男の命舞 12、天の戸隠の神舞
演目構成は大きく分けると下記の通りです。
5神楽式(1、三番神楽式 2、大神神楽式 3、注連口神楽式 4、綱口式神楽式 5、岩戸式神楽)と別神楽4番(1、剣の神楽 2、沖合神楽=沖恵 3、日の神楽 4、太刀神隋)及び綱きりで構成。
夜半式神楽は神楽式7番まで、付日待神楽は5神楽式12番を行う。
祭りの日程
【元旦祭、お祭り等】
期 日 : 元旦、7月、12月のお祭り
会 場 : 竹谷神社、熊野神社
【竹谷神社春の大祭】
期 日 : 3月の第1日曜日
会 場 : 竹谷神社
【大峡里神楽】
期 日 : 10月下旬の土曜日
会 場 : 大峡公民館もしくは大峡神楽保存会会員宅
【各地区のお祭り、イベント等】
期 日 : 通年を通し奉納
会 場 : 各地区神社、その他